2008年04月24日

「英文法の謎を解く」

20080424[EibunpounoNazowoToku].jpg

副島 隆彦 著
筑摩書房 出版

 最近、やっぱり文法をもう少し勉強したほうがいいと感じることがあって、この本を読みました。でも、1冊の本を読むという労力に比べて、得るものは少ない本だという印象でした。

 たしかに、そのとおりだな、と思うことはあります。たとえば、次のような点です。
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不定詞とは、動詞の不定詞形のことであり、それは、動詞の終止形・基本形のことである。分詞とは、動詞の分詞形のことであり、動詞が形容詞化したものである。そして、動詞の形容詞化とは、動詞が形容詞に品詞変化・変態してしまったものである。動詞が形容詞に変態してしまったということは、文の要素として補語になれるということである。ゆえに、I am running.を
I am running.
S V C
と考えることができる。
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 ひとつの文の中での振舞いを考えるときに、上記のように動詞が形容詞化することもあると思いますし、ほかにも、名詞が形容詞化することもあると思います。でも、ただそれだけのことを大仰に英語公教育を非難しながら書く必要があるのか、疑問に思いました。

 気分よく前向きに勉強したくなるムードの文章ではないので、お勧めしません。批判したいとお考えになる根拠はわかる気はしますが、もう少し批判の仕方もあるのではないか、とそちらのほうが気になってしまい、英文法がかすんでしまいました。
posted by 作楽 at 00:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 和書(英語/翻訳) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 「つき指の読書日記」は下記の方へ移設しました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

   http://plaza.rakuten.co.jp/tukiyubi1
Posted by つき指 at 2008年04月26日 20:03
つき指さん

ご連絡、ありがとうございますm(_ _)m
せっかく「新バイブル・ストーリーズ」にトラックバックいただいたのに、切れてしまって、残念です。よかったら、またトラックバック、お願いします。
Posted by 作楽 at 2008年04月30日 08:59
この本は典型的トンデモ本ですよ。

どういう風にトンデモないかは、http://world-manga.at.webry.info/201112/article_26.htmlを参考にしてみてください。
Posted by ジム at 2011年12月28日 23:06

アメりカの洗脳広告代理店、電通による、テレビ、新聞、週刊誌、ラジオ等の、ウソ八百の見事な洗脳情報と、ウソと騙しに満ち溢れた世の中で、思考停止状態にある日本人は、自分自身の脳、すなわち思考そのものを点検せよ! 我々はハッ、と気付いて、いや、待てよ! と立ち止まり、常に注意深く、用心して、警戒し、疑いながら生きれば、騙されることはない。 すべての事柄を疑うべきなのだ!
Posted by 洗脳からの覚醒はの学問道場を見ろ! at 2018年08月28日 09:39
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