「246CAFE<>BOOK」とあったので、勝手にブック・カフェだと勘違いして行ってしまいました。実際は、経営は同じところみたいですが、スペース的には通路を挟んで完全にわかれています。
まずは、CAFE246でランチをとりました。私の好きなメニュー、バーニャガウダーがあり、味もよかったです。ただ、テラス席は、一応シートのようなもので囲われてはいるのですが、この季節は寒そうに見えました。私のような寒がりは、混みあう時間は避けて部屋の中の席に着いたほうが無難そうです。
BOOK246のほうは、旅にまつわる本が集められたセレクト・ブックショップです。カフェを見たあとにBOOK2426に入ると、狭く感じます。
基本的に、国内外を問わず、地域でコーナーがわかれているようです。タヒチコーナーには、タヒチらしい写真がありました。
意外に大判は写真集などがあって、ほかでは案外手に入りそうにないものもたくさんあるのですが、実際に本棚に並べることを考えると二の足を踏んでしまいました。
私がこのお店の中で一番気に入ったのは、以下のinsideoutという地図。旅といえば、たしかに地図は必需品。でも、この地図は実用性をちょっと無視していて、旅に相応しい遊びがあります。まず、背の部分に小さな方位磁石がついています。小さいなりにも、一応北がどっちかわかるようになってます。開くと、左のブロックが折りたたみ式というか飛び出す絵本のような地図がおさまっています。右側がコンパクトなガイドブックになっています。その左右の間には、小さなペンが入っていて、スライドして取り出せるようになっています。おまけにミニライト付き。こういう遊び心、好きですが、私が知っている都市の地図はなく、残念。
結局、今年行きたいと思っているLos Angelesの地図を買いました。こちらは蛇腹タイプで、コーティングされていて広げやすそうです。最近人気なのか、雑貨などが置いてあるショップの片隅に置かれているのをときどき見かけたことがあったのですが、Los Angelesは見たことがなかったので、この機会に手に入れました。
本も何冊か選んだので、旅の気分を味わえるかどうかわかりませんが、読んでみます。
2008年02月27日
2007年11月21日
本から見る、中国から見た日本のイメージ
仕事で北京に行く機会がありました。英語や日本語がどこでも通じる街ではないので、仕事以外で外に出掛けることもありませんでした。でも、本が好きなので、ホテルのコンシェルジュに教えてもらい、北京で一番大きいという書店を行ってきました。高層ビルの一角にあり、コンピュータ関連、語学関連、美術関連、経営関連と、かなりの専門書も扱われている大型店でした。
美術や経営などの本は見てもさっぱりわからないのですが、コンピュータ関連の場合、ソフトウェアやコンピュータ言語が中国語に置き換わらないので、どの程度の品揃えなのか、かなり正確に把握できます。その感触からいうと、人気のあるソフトウェアが日本と多少違うと思いましたが、日本と同程度の情報を得られるだけの本がありました。驚いたのは、その値段。円に換算して考えると、多少安いと感じる本もありましたが、あまり日本で購入するのと差異がありません。日本に比べると物価が安く、人口が多い(コンピュータエンジニアの絶対数も多くなると推測します)ので、なんとなく法外な値段に感じます。
コンピュータ関連書籍売り場の横では、コンピュータソフトのミニセミナーのようなものも開催されていました。やはり、コンピュータに対しては、熱が入っていると思われます。
もうひとつ、売り場の占有面積が多かったのは、英語関連。語学習得のコーナーも広ければ、ハリー・ポッターを始めとする洋書もかなり品揃えで売り場を広く占めていました。すぐ隣にある先進国、日本の言語に対する学習熱も高いかと思っていたのですが、英語と比べると、日本語関連の書籍は10分の1どころか、20分の1から30分の1くらいに感じました。日本人として少し寂しい思いがしましたが、いい収入になる仕事に結びつきにくくなった現状を考えると、仕方がないのかもしれません。
その英語関連の書籍売り場で、英語で日本が紹介されている本を見つけました。
お隣の国なので、まさか中国人が、未だに日本人が着物を着て暮らし、女性が三つ指をついて帰宅する夫を迎えるなどとは思っていないと思いながら読んだのですが、なんとなく日本で生まれ育った者としては複雑な気持ちのする紹介ページがありました。
わずか23ページの本なので、紹介できる内容がかなり限定されているのに、ファッションに関して紹介されているページがこれです。全人口に対する割合を考えると、誤解されているような気がします。
しかし、それ以外の面では、ページ数を考えると、多方面において基礎的なことが紹介されています。でも、日本に住む私の感覚としては、ファッションのページを除いて、まだ昭和の日本といった時代を感じさせます。
逆に、私が抱いている中国のイメージも20年くらい前の実状程度かもしれません。
美術や経営などの本は見てもさっぱりわからないのですが、コンピュータ関連の場合、ソフトウェアやコンピュータ言語が中国語に置き換わらないので、どの程度の品揃えなのか、かなり正確に把握できます。その感触からいうと、人気のあるソフトウェアが日本と多少違うと思いましたが、日本と同程度の情報を得られるだけの本がありました。驚いたのは、その値段。円に換算して考えると、多少安いと感じる本もありましたが、あまり日本で購入するのと差異がありません。日本に比べると物価が安く、人口が多い(コンピュータエンジニアの絶対数も多くなると推測します)ので、なんとなく法外な値段に感じます。
コンピュータ関連書籍売り場の横では、コンピュータソフトのミニセミナーのようなものも開催されていました。やはり、コンピュータに対しては、熱が入っていると思われます。
もうひとつ、売り場の占有面積が多かったのは、英語関連。語学習得のコーナーも広ければ、ハリー・ポッターを始めとする洋書もかなり品揃えで売り場を広く占めていました。すぐ隣にある先進国、日本の言語に対する学習熱も高いかと思っていたのですが、英語と比べると、日本語関連の書籍は10分の1どころか、20分の1から30分の1くらいに感じました。日本人として少し寂しい思いがしましたが、いい収入になる仕事に結びつきにくくなった現状を考えると、仕方がないのかもしれません。
その英語関連の書籍売り場で、英語で日本が紹介されている本を見つけました。
お隣の国なので、まさか中国人が、未だに日本人が着物を着て暮らし、女性が三つ指をついて帰宅する夫を迎えるなどとは思っていないと思いながら読んだのですが、なんとなく日本で生まれ育った者としては複雑な気持ちのする紹介ページがありました。
わずか23ページの本なので、紹介できる内容がかなり限定されているのに、ファッションに関して紹介されているページがこれです。全人口に対する割合を考えると、誤解されているような気がします。
しかし、それ以外の面では、ページ数を考えると、多方面において基礎的なことが紹介されています。でも、日本に住む私の感覚としては、ファッションのページを除いて、まだ昭和の日本といった時代を感じさせます。
逆に、私が抱いている中国のイメージも20年くらい前の実状程度かもしれません。
2007年08月02日
ブックカフェ「ふみくら」(東京千駄ヶ谷)
河出書房新社を私のものさしではかると、出版点数などの規模では大手ではないけど、時々すごい規模のインパクトの本が出てくる出版社、に分類されます。
今まで読んだ中では、山田ズーニーさんの「おとなの小論文教室。」 や「17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)」。そして、まだ読めていませんが、今年の東京国際ブックフェアでも3冊入手してしまいました。
その出版社の1階には「ふみくら」というブックカフェがあります。外から見ても、カフェの中に本棚があるのがわかるくらい、細長いカフェの奥の壁際は全面本棚になっています。
カウンターの端あたりの席が運よく空いていれば、ちょっと手を伸ばして、次から次へと本を見放題という嬉しい状況を実現できます。本棚にはもちろん新刊のベストセラーも置いてありますが、「これ、いつ頃の本?」と思うような本もあって、そのセレクションにも興味が湧きます。
ちょうど一般企業の営業時間にあたる時間しか営業していません。もちろん、土曜、日曜、祝日はしっかりお休みなので、会社勤めをしているとなかなか行く機会を見つけ辛いものはあります。でも、たまの機会を見つけていくと「あ、この本も河出書房の本だったんだぁ」という楽しい発見がある場所です。
2006年12月07日
呂古書房
最近、豆本を見たくて見たくて仕方がないので、豆本とこけしを専門に扱う古書店があると聞き、行ってきました。豆本とこけしという取り合わせが何とも面白いのですが、たぶん店主の好みなのでしょう。
三省堂書店の神田本店からすずらん通りに入ったところにある倉田ビルの4階にある呂古書房さんが、そうです。倉田ビルはとりたてて目立つビルでもなく、呂古書房さんの看板を見逃さないように見つけ、無事4階まで到着。
狭い店内には、本がぐるっと周りに山積みになり、まだ整理されていない分には「さわらないで」という貼り紙がしてあります。豆本は、小さめの箱に並べられて置かれていました。小さいので、あまり場所を取らないのですが、数百冊はあると思います。ただ、目にした範囲では、日本で出版されたものばかりのようです。若干ですが、最近の本もあります。
店の一番奥の部分には、鍵が掛かるガラスケースがあり、その中には、武井武雄氏の刊本など、高値がつきそうな本が納められています。手に取ってみたいのですが、手にとって見たら最後、どうしても欲しくて欲しくて仕方がなくなるような気がして、その日のお財布の中身と相談して、「見せてください」と言い出せませんでした。
代わりに目についたのが、「豆本ひとりごと」。これは、武井氏の刊本が数冊ずつ紹介・解説されているもので、私が手に入れたのは、「豆本ひとりごと2」で、刊行に至らなかったものも含め11冊が紹介されています。それぞれの本の表紙が小さく載っているのですが、それが直接印刷されているのではなく、他の紙に印刷されたものを切り取り、貼り付けてあるのです。
これが、刊行には至らなかったため「供養」と称して、紹介されている本のページです。
店主に「豆本ひとりごと1」をご覧になったことがありますか、と尋ねたところ、あるとのことでした。「うちには、もうないんですけどね」と。どこかで、「豆本ひとりごと1」に出合いたいものです。
豆本に興味のある方は、呂古書房に一度いらっしゃると、おもしろい発見があるかもしれません。
三省堂書店の神田本店からすずらん通りに入ったところにある倉田ビルの4階にある呂古書房さんが、そうです。倉田ビルはとりたてて目立つビルでもなく、呂古書房さんの看板を見逃さないように見つけ、無事4階まで到着。
狭い店内には、本がぐるっと周りに山積みになり、まだ整理されていない分には「さわらないで」という貼り紙がしてあります。豆本は、小さめの箱に並べられて置かれていました。小さいので、あまり場所を取らないのですが、数百冊はあると思います。ただ、目にした範囲では、日本で出版されたものばかりのようです。若干ですが、最近の本もあります。
店の一番奥の部分には、鍵が掛かるガラスケースがあり、その中には、武井武雄氏の刊本など、高値がつきそうな本が納められています。手に取ってみたいのですが、手にとって見たら最後、どうしても欲しくて欲しくて仕方がなくなるような気がして、その日のお財布の中身と相談して、「見せてください」と言い出せませんでした。
代わりに目についたのが、「豆本ひとりごと」。これは、武井氏の刊本が数冊ずつ紹介・解説されているもので、私が手に入れたのは、「豆本ひとりごと2」で、刊行に至らなかったものも含め11冊が紹介されています。それぞれの本の表紙が小さく載っているのですが、それが直接印刷されているのではなく、他の紙に印刷されたものを切り取り、貼り付けてあるのです。
これが、刊行には至らなかったため「供養」と称して、紹介されている本のページです。
店主に「豆本ひとりごと1」をご覧になったことがありますか、と尋ねたところ、あるとのことでした。「うちには、もうないんですけどね」と。どこかで、「豆本ひとりごと1」に出合いたいものです。
豆本に興味のある方は、呂古書房に一度いらっしゃると、おもしろい発見があるかもしれません。
2006年12月04日
扉や
このブログにあるカテゴリ「本屋さん」。
新刊本が積み上げられ、ちょっとした街には必ずありそうな本屋さんではなく、ちょっと変わっているけど、その個性が好き、という私のお気に入りの本屋さんを紹介したいときに、記事を書いてます。また、どこにでもありそうな本屋さんだけど、こういう特別なコーナーが設けられていて楽しめました、と、そのちょっとした良さを誰かに伝えたいときにも書いているカテゴリです。
今日の「扉や」さんは、前者のケースで、とても珍しい本屋さんです。オンライン書店で、しかも、豆本のみ。もっと変わっているのが、本のストーリーが出来上がるのも、絵が描かれるのも、印刷されるのも、装丁されるのも、みんな、この「扉や」さんの中なのです。
私が気に入っている扉やさんの個性は、そこには、ちょっとした愉しみがあること。
「さぁ、読むぞ」と気合がいる本はありません。はぁ〜、とため息が出そうなときに、ちょっと取り出して、ちょっと眺めて、クスっと笑えて、ため息が引っ込んでしまうような小さな愉しみ。
ウン万円もする本もありません。気軽に好きなだけ手に取って眺められる愉しみ。
中でも、私が一番気に入っている装丁は、これ。表表紙と裏表紙で絵が違うのも、それぞれがカワイイ猫なのも、ご愛嬌です。しかも、中身がマンガになっています。性格が対照的な二匹の猫の日常が面白可笑しく書かれています。ストレスをしばし忘れて、猫の気分になれます。
ストーリーのほのぼの度合いが気に入っているのは、これ。がま口が冒険にくりだし、しかもハッピーエンド。疲れているときに、効きます。
本の内容に合わせて、パッケージも凝っているのが、このユビワカタログ。本当に小さいのです。なにしろ、透明の指輪ケースに入ってしまうくらいですから。指輪にまつわる色々が連なっています。意外にも蛇の指輪は幸運の印とか、あの有名な亡きDiana妃の指輪とCamilla妃の指輪の比較とか、どの指に指輪をはめたら、どんな意味があるとか。。
絵・ストーリー・装丁など複合的な形で何かを表現できる人が羨ましくなります。
新刊本が積み上げられ、ちょっとした街には必ずありそうな本屋さんではなく、ちょっと変わっているけど、その個性が好き、という私のお気に入りの本屋さんを紹介したいときに、記事を書いてます。また、どこにでもありそうな本屋さんだけど、こういう特別なコーナーが設けられていて楽しめました、と、そのちょっとした良さを誰かに伝えたいときにも書いているカテゴリです。
今日の「扉や」さんは、前者のケースで、とても珍しい本屋さんです。オンライン書店で、しかも、豆本のみ。もっと変わっているのが、本のストーリーが出来上がるのも、絵が描かれるのも、印刷されるのも、装丁されるのも、みんな、この「扉や」さんの中なのです。
私が気に入っている扉やさんの個性は、そこには、ちょっとした愉しみがあること。
「さぁ、読むぞ」と気合がいる本はありません。はぁ〜、とため息が出そうなときに、ちょっと取り出して、ちょっと眺めて、クスっと笑えて、ため息が引っ込んでしまうような小さな愉しみ。
ウン万円もする本もありません。気軽に好きなだけ手に取って眺められる愉しみ。
中でも、私が一番気に入っている装丁は、これ。表表紙と裏表紙で絵が違うのも、それぞれがカワイイ猫なのも、ご愛嬌です。しかも、中身がマンガになっています。性格が対照的な二匹の猫の日常が面白可笑しく書かれています。ストレスをしばし忘れて、猫の気分になれます。
ストーリーのほのぼの度合いが気に入っているのは、これ。がま口が冒険にくりだし、しかもハッピーエンド。疲れているときに、効きます。
本の内容に合わせて、パッケージも凝っているのが、このユビワカタログ。本当に小さいのです。なにしろ、透明の指輪ケースに入ってしまうくらいですから。指輪にまつわる色々が連なっています。意外にも蛇の指輪は幸運の印とか、あの有名な亡きDiana妃の指輪とCamilla妃の指輪の比較とか、どの指に指輪をはめたら、どんな意味があるとか。。
絵・ストーリー・装丁など複合的な形で何かを表現できる人が羨ましくなります。