2007年01月15日

"Okey-dokey"

 『Junie B. Jones and Some Sneaky Peeky Spying』では、幼稚園児のJunie B. Jonesがお母さんとスーパーマーケットに来るシーンがあります。買い物を早く済ませたいというお母さんにJunie B.は、水飲み場で水を飲みたいと言い張ります。すると、お母さんはおれて、水を飲みに行ってもいいけど、飲み終わったらすぐにシリアルのコーナーに居るお母さんのところに来るように言いつけます。そのときの、嬉しそうなJunie B.の返事のシーン。

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 "Okey-dokey," I said very happy.
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 この本が出版されたのは、1999年で、Junie B.が幼稚園児というのを考えると、何となく私の中では、違和感を感じたのです。

 それは、10年位前に40代位と思われる先生から英語を習っていたときのことを思い出したからです。

 どういう話題だったのか忘れてしまったのですが、先生が、(たぶん少しおどけて)"okey-dokey"と言ったのですが、生徒の反応があまりなかったのです。そのとき先生は、昔はよく使っていた言葉だけど、今は説明が必要になってしまったかしら。O.K.というのと意味はほとんど同じだけど、ちょっと楽しい感じでしょ、といったことを説明してくださいました。

 そのため、今はあまり使われていないのかと思っていましたが、先生が生徒が知らなさそうだったために、そう言っただけなのかと、少し気になったので、調べてみました。見つけたのが、『ALEK LINKS ETC.』の2004/11/1の記事。

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"Okey-doke. As noted above, O.K. first appeared in print some time before 1840. It has now achieved 'colloquial' status in reference books, meaning that it is perfectly permissible in conversation and informal writing. Okey-doke and is variant okey-dokey, however, did not make their debuts in print until about 1930. Each is still considered slang."
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"okey-dokey"は、"O.K."と同じ意味の俗語ですが、そのスペルは、okay-doke、okey-doke、okee-dokeなど、色々なバリエーションがあるようで、『The Phrase Finder』には以下のような説明があります。

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There are several alternative spellings - okay-doke, okey-doke, okee-doke, etc. In addition to these is the comic version that has brought the phrase back to popular attention in recent years - The Simpson's Ned Flanders' 'okely-dokely'.
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The Simpsonというマンガに出てくるNed Flandersが、okey-dokeyのひとつのバリエーションである'okely-dokely'を使うので、最近人気が戻ってきたということです。(ちなみに、『The Simpson's Movie』によると、Ned Flandersは不平不満を言わず、すべてにおいて"okilly-dokilly"と言っているキャラクターです。)

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Ned can't really complain. Everything is pretty okilly-dokilly.
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 マンガの影響で、幼稚園児もまた"Okey-dokey"を使うようになったということでしょうか。

 でも、音の楽しさに着目して出現してきた"Okey-dokey"をどのようなシチュエーションまで使っていいのかを考えると難しいです。

○○出典○○

『Junie B. Jones and Some Sneaky Peeky Spying (Junie B Jones)』
著者: Barbara Park
出版社:Chicken House Ltd

『ALEK LINKS ETC.』
URL:http://alek.xspaces.org/

『The Phrase Finder』
URL:http://www.phrases.org.uk/

『The Simpson's Movie』
URL:http://www.thesimpsons.com/
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2007年01月10日

"let the cat out of the bag"

 "spill the beans"は、秘密をもらす、という意味でした。これと似たような意味を持つイディオムを見つけました。"let the cat out of the bag"です。

 『新英和大辞典&新和英大辞典』に、以下のような説明が載っています。
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let the cat out of the bag
ついうっかり秘密を漏らす.
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 直訳すれば、猫を袋から出してしまうという意味なのに、意味は、秘密を出してしまう、になってしまうのです。どうして、猫が秘密なんでしょうか。『The Phrase Finder』で調べたところ、長い解説が載っています。
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There are two commonly heard suggested origins of this phrase. One relates to the supposed fraud of substituting a cat for a pig at markets. If you let the cat out of the bag you disclosed the trick - and avoided buying a pig in a poke (bag). The other is that the 'cat' referred to is the cat o' nine tails, which was supposedly brought out of a bag in order to flog sailors.

The first of these at least has the benefit of a measure of plausibility on its side. The cat o' nine tails story is more doubtful. It is reported that the lashes were stored in bags, but the suggested nautical usage doesn't really match the 'disclose a secret' meaning of the phrase. There isn't enough evidence to prove either theory though and the origin remains uncertain.

The first known use of the phrase in print is from a 1760 edition of The London Magazine:

"We could have wished that the author... had not let the cat out of the bag."

There are other early citations in The Times in 1789. The first of these seems to suggest an allusion to the cat o' nine tails origin:

"Sir John Aubrey's passion has got the better of his prudence - he has fairly let the cat out of the bag to scratch the party."

This piece is however followed by another a few weeks later which recounts an attempted swindle involving the sale of government bonds. The exposure of the fraud was said to have "let the cat out of the bag". It seems that people weren't any more sure of the derivation in the 1790s than we are now.
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 どうも、語源に関しては、これという決定打がなく、複数の説があるようです。ひとつは、市場で、豚の代わりに猫を入れておいて騙すということが元になっているようです。つまり、猫を袋から出してしまえば、詐欺がばれてしまい、中身を良く見ずに買わせることができなくなってしまうというものです。(当然、豚のほうが猫よりもずっと価値があるという前提だった頃の話だと思いますが。)もうひとつは、cat(猫)は、cat o' nine tails(日本語では、九尾のねこむちと呼ばれる、先が複数に分かれている鞭で、おもに海軍で使われていた)を指し、水兵を鞭うつためにcatを袋から出すことと関係しているという説です。

 前者のほうがもっともらしく聞こえます。後者は、袋に鞭がしまわれていたということですが、この海軍での使われ方と「秘密を漏らす」という意味とがあまり一致しません。どちらにしても、両者、根拠がなく、由来の確実性に欠ける点では同じようです。

 最初にこの慣用句が使われたとわかっているのは、The London Magazineの1760年出版分です。

 "We could have wished that the author... had not let the cat out of the bag."

 他の初期の引用としては、1789年のThe Timesに複数あります。ひとつは、cat o' nine tailsのことをほのめかしていると思われます。

 "Sir John Aubrey's passion has got the better of his prudence - he has fairly let the cat out of the bag to scratch the party."

 この数週間後に、The Timesに国債販売に関する詐欺未遂の詳細が報道されています。その不正が暴かれたことについては、"let the cat out of the bag"という表現が使われています。1790年代では、今以上に、言葉の意味があいまいだったように見受けられます。

 どちらにしても、語源を調べていくと、"let the cat out of the bag"は、良くないことが表面化してしまうような印象を受けるのですが、現代の使われ方において、"spill the beans"と比べて、漏らしてしまう内容に違いがあるのか、興味があるところです。

○○出典○○

『EPWING版CD-ROM 新英和大辞典&新和英大辞典』
出版社:研究社

『The Phrase Finder』
URL:http://www.phrases.org.uk/
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2006年12月25日

"bull's eye"

 『The Case of the Christmas Snowman』に、雪が降り積もった日のワンシーンが登場します。Bigs Maloneyという体格のいい男の子(日本でいう小学校2年生くらい)が同級生かつ物語の主人公であるJigsaw Jonesに雪の玉を投げつけます。それが、Jigsawの背中のド真ん中に当たります。そのときのJigsawの視点から書かれた内容の抜粋です。
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 Smack! A snowball hit me. Right in the back.
 "Bull's-eye" I heard Bigs scream.
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 "Bull's-eye"のBullは牛。正確には、去勢されていない雄牛。eyeはもちろん、目。そこから想像するのは、ちょっと難しいのですが、「や〜い」とか「やったぁ」みたいな感じかと思えば、ちょっと違いました。

 『新英和大辞典&新和英大辞典』に載っている多くの訳のなかから、この状況に合うのは、次のようなものだと思います。
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1 的(まと)の中心点《通例金色》; 金星, 金的.
・hit the [make a] bull's-eye 的の中心を射る[に当たる] 《比喩的にも用いる》.
2a 的の中心を射た矢[弾丸], 正中; 命中, 的中.
b 《口語》 的を射た発言[行為]; 急所, 要点 (crux).
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 この場合、Bigsが言いたかったのは、「大当たり〜」くらいの感覚でしょうか。

 どうして、的と牛の目が関係するのか不思議で、語源をWebサイトを探してみたのですが、あまりぴったりするものが見つけられませんでした。唯一見つけられたのが、これ。
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"Bull's-eye" first appeared in this "center of the target" sense around 1833.

The question is, however, why a "bull's-eye"? For the answer, we have to go a bit further back in time. Since the 17th century, "bull's-eye" has been used as a term for almost anything small and circular, especially if it protrudes slightly, forming a hemispherical bump resembling the protruding eye of a bull or cow. Thus, at various times, "bull's-eye" has been used to designate a thick piece of glass set into the deck of a ship to illuminate the lower decks, a one-crown coin of British currency, a globular piece of candy, and a small circular window, among other things. So although the spot in the center of a target doesn't protrude like a real "bull's eye," it is small and circular and thus fit the popular definition of "bull's-eye."
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 既存の書物では、1833年頃に、標的の中心という意味で使われていたのが見つかっているそうです。

 標的の中心という意味から、標的に命中する、という意味も兼ねるようになっていったというのは簡単に理解できますが、なぜ、雄牛の目なんでしょう?それを探るために、さらに、言葉の意味を辿って17世紀まで戻ると、"bull's-eye"は、もっと広い範囲の意味を持っていて、小さくて丸く、しかも若干突出した部分があるもの全般を指していたそうです。つまり、雄牛や雌牛の目のように、半球状で隆起した形を意味していたようです。そのため、船の甲板から下甲板に明かりを入れる厚みのあるガラスを指すのに"bull's-eye"が使われたり、英国通貨のコイン、丸いキャンディ、小さく丸い窓など、色々なものの呼び名としても使われていたようです。その結果、標的の中央は、小さくて丸いことから、本物の雄牛の目のように突き出た部分がありませんが、"bull's-eye"の一般的な定義に落ち着いたようです。

 ちなみに、Webサイトを見る限り、"bull's-eye"は、ダーツやアーチェリーの的の中心部分を指すことが多いようです。

 牛を身近に見る機会なんてないので、ピンとこないのですが、牛の目がビー玉を半分に割ったように、ちょっと突き出した感じになっていることを見ることができれば、きっとこのイディオムを一生忘れないような気がします。

○○出典○○

『The Case of the Christmas Snowman (A Jigsaw Jones Mystery)』
著者: James Preller
出版社:Scholastic Paperbacks

『EPWING版CD-ROM 新英和大辞典&新和英大辞典』
出版社:研究社

『The Word Detective』
URL:http://www.word-detective.com/
posted by 作楽 at 00:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 本で見つけた表現(英語) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

"spill the beans"

 『The Falcon's Feathers』では、Joshという男の子が、Dinkという男の子とRuth Roseという女の子を、理由を告げずに森の中に連れてくる場面があります。蚊が多いし、茂みでうっそうとしているし、Ruth Roseは、これ以上、訳も判らず歩いて行くのがイヤになり、こういいます。
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Ruth Rose sat on a log and scratched a bite on her ankle. "I'm not going any farther until you spill the beans," she said.
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 "spill the beans"は、直訳すると"豆をこぼす"になってしまいますが、前後から考えると、"秘密を打ち明ける"くらいの意味になるはず、と推測しながら、調べてみました。
 『新英和大辞典&新和英大辞典』には、以下が載っていました。
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spill the beans 《口語》
(1) 〔…に〕(通例うっかり)秘密をもらす 〔to〕.
(2) 計画[配列]をくつがえす.
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 どうして、秘密をもらすという表現に豆が関わってくるのか気になり、語源を調べられないかと思っていたところ、『The Phrase Finder』で以下を見つけました。
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When votes were taken in Greece, white beans indicated positive votes and black beans negative. Votes had to be unanimous, so if the collector 'spilled the beans' before the vote was complete and a black bean was seen, the vote was halted.
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 ギリシャにおいて、白い豆は賛成、黒い豆は反対を表すルールのもと、投票が行われていました。全員一致を前提にしているため、投票用紙ならぬ投票豆をこぼしてしまえば、投票は実施する意味がなくなってしまうというものです。本当に、「豆をこぼす」ことが公表してはいけないことをもらしてしまうことを意味していたのですね。

○○出典○○

『The Falcon's Feathers (A to Z Mysteries)』
著者: Ron Roy
出版社:Random House Childrens Books

『EPWING版CD-ROM 新英和大辞典&新和英大辞典』
出版社:研究社

『The Phrase Finder』
URL:http://www.phrases.org.uk/
posted by 作楽 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 本で見つけた表現(英語) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする