
森重 湧太 著
インプレス 出版
プレゼンテーションに限ったことではありませんが、資料を作成する際、いつもフォントで悩んできましたが、その問題に対処する基本がこの本に載っていました。
基本は次のとおりです。
@ くすんだ文字色……スライドの場合、文字が真っ黒だときつい印象になりがちなので、文字色を少しくすませることが推奨されています。(紙資料はこの限りではありません。)
A 少し広めの行間…… 1.1 から 1.3 がお勧めだそうですが、細かく設定するためには、PowerPoint の [ホーム]→[段落] で表示されるポップアップウィンドウの [間隔]→[行間] で設定する必要があります。
B 自然な区切りでの改行……ことばのかたまりを意識して改行し、極端に短い行をつくらないようにすると読みやすくなります。
C 文字数が少ないときは広めの文字間……見出しや表の項目名など、2〜4 文字くらいの短いことばの場合、文字間を広げると見やすくなります。
D 強調の基本は太字、次に下線……文字の強調には太字を使い、例外的に長文に限って下線で強調し、斜体は英文以外では使いません。
E 数字を強調しても単位は小さめ……重要な数字は大きくしますが、その単位は小さくしてジャンプ率 (大小差) を高めます。
フォントのようには悩まず、いつも使っていた PowerPoint のテンプレートについて、著者は、余計な装飾が多いので使わないことを勧めています。スライドマスターを使い、配色とフォントを事前に設定することを推奨しています。配色については、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーの 3 種類を決めておくと良いそうです。
フォントの件がすっきりしたので、もう少しデザイン関係の本も読んでみたくなりました。