
毎日新聞社 出版
関西から関東に引っ越してきて、「そんなに集まらなくても・・・」と思ったのが、月島のもんじゃ焼き屋と神保町の古本屋。同じお店がここまで大規模で集まっているのを見るのは初めてだったので、圧倒されました。
特に、月島の地下鉄の駅から上がってすぐのところで、「お店はお決まりですか?よかったら、ご紹介します。」と元気よく声を掛ける人々には驚きました。つい、「え?あ、いえ。」みたいな、訳のわからない返事を返してしまい、結局は、なんとなく繁盛してそうな雰囲気のお店に吸い込まれてしまいます。
一方、神保町では、駅に近いところから、一軒一軒、お店を覗いてしまいます。でも、欲しい本に巡り合うまでに、足が棒になって、「こんなにたくさんお店があっても、好きな本があるお店がわからないと、お店がないのとあまり変わらないなぁ。」とへたり込みそうになってしまいます。
この「神田神保町古書街」は、そんな私が神保町で見つけたガイドブックです。それぞれのお店が得意とする分野やこだわりが、紹介されています。私が探していた本を扱うお店もこのガイドブックで見つけました。各本屋紹介や古書街マップのほか、古本屋に関連する読み物もあり、楽しめます。中でも、「神保町古書街看板娘 VS マドンナ対談」という若手女性の対談では、色々古本屋さんの事情が垣間見れます。私が「そうそう」と強く頷いてしまったのは、古本屋には、週末は休むし、夕方は早く閉めるし、普通の会社員が行けない店が多い、というものでした。
「そうだ、そうだ。もっと商売っ気を出して、土日も夜も営業して、月島みたいに探しているお店を案内するくらいのサービスを考えてー。ガイドブックなんか売らないで〜。」と心の中で叫んでから、気が付きました。
あ、本を売るのが商売だから、それでいいんだ。


